このサイト・ページは、過去に公開された情報のアーカイブとなります。

リンク切れや古い情報が含まれている可能性がありますのでご了承ください。

最新情報については、 京都大学医学部付属病院総合臨床教育・研修センターをご覧ください。

 

お知らせ

2023.08.02NEWS

【医科】受験票発送のお知らせ

2023.06.14NEWS

令和6年度医科初期臨床研修医 募集申込期間は終了しました

2023.05.29NEWS

【レジビナーは終了しました!】2024年度採用京都大学研修医・専攻医募集説明会on Webを開催します!

2023.03.16NEWS

2023年度初期臨床研修医(2次募集)の募集は終了しました

 

臨床教育について

臨床教育とは、特に医療や保健、福祉の分野で実践的なスキルを学ぶための教育方法の一つです。学生や研修生が実際の臨床現場で直接患者と関わりながら、専門的な知識や技術、態度を身につけることを目的としています。これには以下のような特徴があります。

・実践的な学び

理論だけでなく、実際の環境で直面する様々な状況を通じて、実践的な知識や技術が学べます。

・指導者のサポート

経験豊富な指導者や教員が、学生の学習を個別にサポートします。

・反射的学習

自己の行動や判断を振り返り、何が良かったか、どう改善できるかを考えるプロセスが重要視されます。

臨床教育は、医学部、看護学校、リハビリテーション学科など、多くの健康科学関連の教育課程で重要な役割を果たしています。学生は臨床教育を通じて、専門家として必要なコミュニケーション能力や倫理的判断力も養うことができます。

 

臨床教育の狙い

研修医が研修期間に学ぶべき事柄は多岐にわたりますが、主に以下のような要素が含まれます。

  • 基本的な医療知識と技術:病態生理、診断法、治療法など、基本的な医学知識を深めるとともに、診察や手術などの基本的な技術を習得します。
  • 臨床判断力:患者の症状や検査結果から適切な診断を行い、最適な治療計画を立てる能力を養います。
  • コミュニケーション能力:患者やその家族、他の医療スタッフと効果的にコミュニケーションをとる技術が必要です。これには、情報の伝達、説明、説得、共感的な聞き取りなどが含まれます。
  • チームワークと協働:医療はチームで行われるため、他の医療専門家と協力して効率的かつ効果的な患者ケアを提供する方法を学びます。
  • 倫理的判断力:患者の権利を尊重し、倫理的な問題に適切に対応する能力も重要です。これには、患者の自己決定権の尊重、プライバシーの保護、公平な医療アクセスの提供などが含まれます。
  • 生涯学習の習慣:医学は日々進化する分野であるため、最新の研究やガイドラインを常に学び続ける習慣を身につけることが求められます。
  • 自己管理能力:ストレスマネジメントや時間管理など、自己の健康と福祉を保つためのスキルも重要です。

これらのスキルは、研修期間中に多くの臨床経験を通じて、実践的に学び深めていくことが期待されます。

 

修了後のキャリアパス

研修医を終えた後の医学生のキャリアパスは多岐にわたります。彼らの進路は大きく分けて臨床、研究、教育、またはそれらの組み合わせに関連するものがあります。以下は、研修医を終えた後の主なキャリアパスです。

○専門医研修

多くの医師が選ぶ道で、特定の専門分野(内科、外科、小児科、産婦人科など)でさらに研修を受けます。専門医研修を経て、専門医として認定されることが一般的です。

○一般開業医

地域社会で一般開業医として働くことを選ぶ医師もいます。これには広範な一般的な医療知識が求められ、地域に根ざした医療を提供します。

○研究者

基礎医学や臨床研究に興味がある医師は、研究機関や大学での研究職に進むことがあります。これにはしばしば追加の研究トレーニングや博士号(Ph.D.)の取得が伴います。

○教育者

医学教育に情熱を持つ医師は、医学校や研修プログラムで教員として働くことができます。彼らは未来の医師たちを教育し、指導する役割を担います。

○行政職や公衆衛生

一部の医師は保健政策や公衆衛生の分野でキャリアを築くことを選びます。これには公衆衛生のマスター(MPH)の取得が役立つこともあります。

○国際的なヘルスケア

国際的なNGOや世界保健機関(WHO)などで働くことを目指す医師もいます。これは、グローバルヘルスに関心がある医師にとって魅力的な選択肢です。

○専門的なコンサルタント

法医学、医療コンサルティング、ヘルスケアITなど、特定の専門分野でコンサルタントとしてのキャリアを追求する医師もいます。

これらの進路は、個々の医師の興味、専門性、そしてキャリアの目標によって異なります。